Materiality Identification

マテリアリティの特定

「ESG」に関わる活動について、「ステークホルダーにおける重要性」と「当社の事業成長における重要性」という2つの観点から、双方にとっての重要性の高い項目が重点的に取り組むべき社会課題であると考えております。それぞれのマテリアリティにおいて、事業活動と関わりのある社会課題を認識するとともに、社会課題の影響による当社にとっての主なリスクと機会を検証し、各課題への当社アプローチを開示しています。

マテリアリティの特定に当たっては、SDG CompassやSASB等の主要ガイドライン等の枠組みを参考にしつつ課題候補項目を選定し、社内外のステークホルダーとの積極的な議論を重ね、取締役会および経営会議でのディスカッションを経て、マテリアリティを特定しました。

※図内、1~17の数字は、持続可能な開発目標(SDGs)の番号ならびにアイコン色を呼応させています。
質の高い教育をみんなに 働きがいも経済成長も 産業と技術革新の基盤をつくろう 人や国の不平等をなくそう パートナーシップで目標を達成しよう

格差の解消

AI・ビッグデータの恩恵を誰もが受けられる社会の実現

クラウド環境の整備やコンピューティングパワーの向上といったイノベーションの進展により、私たちの社会やビジネスの世界において、AIを活用できる機会は加速度的に拡大してきています。今後、社会のあらゆる場面でAIが活用され、その恩恵が認知されていくことでしょう。しかしながら、それらを有効に活用している海外大手企業や国内大手企業とそうでない中小企業や個人との格差は、より一層拡大する方向にあるといえます。
当社はそうした格差の解消を図るべく、「ビッグデータ × AIで世界を進化させる」という経営理念のもと、誰もがデータを活用し、AIにより仕事や生活により良い影響を受けることができ、すべての人が等しくAI技術の恩恵を享受できる将来を目指していきます。
当社の広範囲かつ持続的な取り組みにより、 AIによるビックデータ分析を身近なテクノロジーとして私たちの社会やビジネスの世界に浸透させ、サステナブルで豊かな社会の確立に貢献していきます。

取組み

ユーザーローカルは、誰もがAI技術を利用できるように様々な無料ツールを提供しています。また、WebAPIで提供しているものもあり、誰もが手軽に自社システムに組み込むことができます。

1 AIアルゴリズムの無償提供

姿勢推定AIなど各種画像認識AI、感情認識AI、未来予測AIといった、これまで有償販売されていた水準のAIアルゴリズムを無償にて提供しています。

2 ユーザーローカル手書き文字認識AI

手書き文字を含む画像からディープラーニングによって文字を読み取り、テキストデータに変換できます。
これにより企業はもとより行政、金融、教育あらゆる領域において、膨大な手書き書類の読み取り、データ化を効率化し、生産性の向上につなげます。また、デジタル化することにより、ペーパーレス化を促進します。

3 人物分析AI

ディープラーニングによって、人物が映っている写真から姿勢(全身骨格)、視線、顔の向き、表情、性別・年齢の推定、また、音声やテキストから人物の感情を推定することができます。
また、画像や音声、テキストデータから、まとめて人物を理解するための機能を盛り込んだ、全部入りAIとして提供することにより、少ない手間で自社サービスにAIを組み込むことを可能にします。
これにより、あらゆる領域において、データを分析し、サービスに活用することができます。
特に、教育分野において、姿勢推定、表情推定、視線・顔の向き、テキスト感情認識等を利用することにより、質の高い教育を提供できます。

4 AIチャットボットを無償提供

コロナ禍におけるテレワーク実施中の企業を対象に、社内ポータルサイトやビジネスチャットに設置できるチャットボットを無償提供し、新型コロナウイルス感染症への対応・対策に取り組んでいる企業活動を支援しています。

5 SNSアカウントデータの無償公開

各種SNSの人気アカウントのフォロワー数などのデータを公開しており、SNS運営の参考とすることが可能です。

人材の育成

研究開発人材の育成

わが国の経済社会におけるテクノロジーの普及・進展、公共部門並びに民間部門におけるデジタル化、特にビッグデータを活用したAI分析の領域において、米国や中国をはじめとしたいわゆる情報通信先進国に対して、これまで大きく劣後してきているといえます。当社は、わが国のビッグデータを活用したAI分析の領域において、今後活躍が期待される学生の裾野を広げ、有望な学生を発掘することが極めて重要であると考え、これからも様々な取組みを継続していきます。

取組み

1 教育現場での講義活動

高度なAI人材を発掘・育成すべく、複数の大学等で、起業に至るまでの経緯、現状の問題意識など、社長自らの実体験に基づくリアリティの高い講義・講演を提供しています。また最新のプログラミング、テキストマイニングやAI等に関する講義など様々な実務研修を通じ、未来の有望なエンジニアや起業家の疑問やニーズにお応えしています。

2 学生向けのAI教育

大学など研究機関向けにツールを廉価で提供し、論文執筆や研究活動に活用されています。

テクノロジーによる社会課題の解決

ユーザーローカルは「ビッグデータ × AIで世界を進化させる」という経営理念のもと、これからもすべての人がデータとテクノロジーを活用し、仕事や生活により良い影響を受けることができる社会に寄与していきます。企業をはじめ、政府、教育機関あらゆる領域で活用できる汎用性の高いサービスを継続的に提供していくことにより、人々のより便利で豊かな生活に貢献していきたいと考えています。

取組み

1 SaaSビジネスによる高品質、低価格なサービス提供

2 カンニング抑止AIの提供による、学校教育のDX化の推進

オンライン試験の普及のため、不正行為を抑止するための人工知能を開発・提供しています。

3 アカデミックプラン

大学など研究機関向けにツールを廉価で提供し、論文執筆や研究活動に活用してもらっています。

4 AIアルゴリズムの無償提供(骨格推定、表情推定)

情報管理の安全性・信頼性

豊かで便利な情報技術社会の発展には、十分な情報管理が欠かせません。
当社は、安心で安全なサービスを提供できるようにビッグデータの管理や、情報セキュリティを徹底しています。また、私たちの社会やビジネスの世界においても、情報管理をサポートするための汎用性の高いサービスを提供することにより、安全で便利な情報技術社会の確立に貢献していきます。

取組み

1 情報セキュリティへの取り組み

・従業員研修による情報セキュリティの啓蒙活動
・情報セキュリティに係る認証取得

2 無料ツールの提供

・個人情報テストデータジェネレーター
大量のダミーデータを即座に生かすことができ、システム開発における品質検査やセキュリティチェックに利用できます。実データに極めて近い品質のデータを生成できるため、不正アクセスへの備えとしてのダミーデータ作成できます。

・個人情報マスキングツール
大量のデータから、住所や氏名、電話番号といったデータをマスキングすることにより、流出リスクを大幅に下げ、データ活用にも貢献します。

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